爽やかな春風に桜の花びらがはらはらと舞う4月18日(火)、埼玉県さいたま市のホテルラフレさいたまに萩原理事長をお招きして特別講演会が開催されました。静寂な中、岩を砕く波のように力強さを秘めた萩原先生の講演を大勢の来場者が熱心に聴いていました。
なぜ病気になるのか?
私達の体は呼吸をし、腸が消化し、心臓が動いていますが、自分の命令によって動いていると思っているが、自分の意志で動いているのではありません。このように私達は自分自身をよくわかってなく、こころと体を自覚していません。自分の意志で「生活=意識」はできても、自分の意志で「存在=無意識」はできないのです。病気は、私達自身が日々の生活に追われることにより、私達を存在させている働きを阻害し、「生活」の部分と、「存在」させている部分の働きのバランスが崩れた時に生じるのです。
私たちの体は、自分であって、自分ではない
人は自分の体の事をどれだけ知っているだろうか?私達の体は、血圧を保ち、自然に呼吸をし、内臓は消化を行い、免疫システムは、外部から侵入してきた細菌を食べていますが、心臓も内臓の働きも、血液の流れも、自分の意志ではどうにもできません。自分を誕生させてくれた「働き」・心臓を働かせている「働き」、この働きは、「神」、「霊」、「宇宙意識」、「宇宙の法則」と呼ばれています。この働きが自分の意志の及ばないものである以上、私たちは、この見えない働きによって生かされています。すなわち、私たちの体は「自分の身体であって、自分の身体ではない」のです。
波(意識)が海(無意識)を自覚するには?
意識とは、波:自覚できる自分(顕在意識)・海:自覚できない自分(潜在意識)で、海が波を作っている。波(自分と思っている自分)をバケツですくうと海水になり、自分の事を自覚できないところ・わからない点になります。自分とわかっていれば自分で決められ実現できるのです。波は名前・肩書など自覚できる部分ですが、実は見えない部分からなっているので、波は波として存在できないのです。海の底は普段は見えないところですが、波と海がどうしたらつながることが出来るかというと、心が静かになったときです。それは、瞑想、座禅、内観、ヨガ、などのα波・β波の状態になることです。意識(顕在意識)している自分と、無意識(潜在意識)の自分は、立場、見方が逆になることが往々にあります。意識では障害と思えることでも、無意識の世界では障害にはならず、むしろ助けにもなります。また、障害を持った方、重い病気に悩んでいる方は、その苦しい状態を活用して、「人生を生きる」本当の意味に気付けるチャンスでもあります。
「治癒」は宇宙の法則から
病気は「潜在意識から顕在意識に向けて送られる何らかのメッセージ」で、病気は自分自身が創っています。交通事故でさえ偶然ではないのです。「治る」とは病気の原因を創った生活(意識)の自分と存在(無意識)の自分が調和して、本来の自分の働きを取り戻した状態です。その時に、自分の持っている自然治癒力が十分に機能し、「病気」もその人の身体内に存在する意味がなくなり、治癒に至ります。ありのままの自然を受け入れることで、「治る」ではなく、「死」も一つの治癒と考えられるのです
私たちの意識は、意識と無意識があり、無意識は、身体ともつながり、また、宇宙ともつながっています。私たちが、病気の時に、宇宙の法則に完全につながることが出来れば、病気は瞬時に治ります。これが「奇跡的」な治癒と言われています。
ホリスティック医療とは
医療の本来の在り方とは、患者さんに、人間は自然の一部であること、その自然と調和していないことが病気の原因であることを教え、自然と調和する術を教えることにあります。
西洋医学は肉体だけを見ていますが、ホリスティック医療は、精神(心・魂)と肉体を統合してみていく医療です。心の持ち方だけではなく、身体にも意識を向けることが大切で、ガンの患者さんに対しては、身体の基礎作りをすることが重要です。私たちは、水と酸素で生きていますが、たんぱく質・炭水化物・繊維・脂肪・ビタミン・ミネラル・必須栄養素等で土台を作ることが必要となります。栄養の摂りすぎよりは、ある程度食事制限をしたほうが免疫力は上がり、若々しく生きられます。しかし、免疫力はたんぱく質からできているので、食事制限をしすぎると基礎体力が落ち、栄養も低下すると免疫力が下がってしまいます。
レンチマックスの摂取と効果
胃がん(全摘)が再発し、癌性腹膜炎と診断された患者(57才女性)が、先生のクリニックへ今年一月に来院されて、その日からレンチマックスを服用して腫瘍マーカー数値が下がり、お元気に過ごされている方のお話がありました。正常値5.0になるまでは12包飲んで頂き、数値が下がったら包数を徐々に減らしていくそうです。先生は服用期間を3か月目安に、ガンを患っている方、ガンの再発のある方には、かなりの量を投与すると効果率が高い、飲むことは金銭的に大変ですが集中して飲むことにより、「効果を実感できる」と考えているそうです。
まとめ
萩原先生は外科医として長年西洋医学に携わってきて、20代には病気(がん等)は他人事であったが、50代になると、周りがガンになる人が増えてきて自分もいつガンになってもおかしくないと感じるようになった。西洋医学では、ガンなどの悪い所は手術で一杯取れば良くなると考えられていたが、大きな手術はQOLの問題があり、人の体には限界があることから段々小さな手術に変わってきているなか、医者自身がガンになったら手術・抗がん剤はやりたくないと話をされているそうです。このように西洋医学では限界があるという思いから催眠療法を学んだとの事でした。
(文: 芳賀陽子)
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