朝夕は冷気が身にしむ晩秋の11月8日(日)雄大な富士山の裾野に建つ裾野市文化会館に、NPO法人機能性素材研究会より根津良幸先生をお招きして「機能性素材の免疫と健康」としての講演が行われました。
今回は、これから寒さが厳しくなると血管障害から命に関わる病気が増えてくることから、予防として免疫力をより高め維持する方法と、機能性素材の特徴についての講演でした。
動脈硬化が起こるメカニズムとは
高血圧や糖尿病などによって血管に負担がかかると、血管の内皮細胞に傷がつき、血液中のLDLが内膜に入り込み、酸化を受けて酸化LDLに変化します。このLDLに含まれていたコレステロールや脂肪がたまっていき、血管にコブやプラークができた状態になり、これをを粥状(アテローム)動脈硬化と言います。
プラークができると血流が悪くなり、血管が少し収縮しただけで血流がとだえ、その血管により酸素や栄養が送られている心臓や脳に症状が起こります。またプラークが破れると、そこに血のかたまり(血栓)ができて血流が完全に途絶え、心筋梗塞や脳梗塞が起こります。そして血栓が血流にのって脳などに運ばれ、細い動脈を塞ぐことで脳梗塞などを起こすこともあります。
血栓による動脈硬化の合併症に気をつけよう!
これから寒さが厳しくなると動脈硬化が起こりやすくなり、また血管障害などの合併症を引き起こしやすくなります。特に脳梗塞の症状を発症すると命に関わるので、日ごろの予防が大切です。
高血圧・高コレステロール症は、機能性素材「紅麹」で対策を!
コレステロールは口からの摂取は20%で、80%は肝臓内で合成されます。
紅麹の成分である「モナコリンK」は肝臓内でコレステロールの合成を抑えます。また同じ紅麹の成分「γアミノ酪酸」には血圧低下作用があります。
糖尿病には機能性素材「LBM」で改善をはかろう!
機能性素材「LBM」の「MAK(霊芝菌糸体培養培地抽出物)」が、糖尿病におけるGLUT4の発現効果から血糖値を低下させる働きがあるという研究結果が示されました。(2008年の日本補完代替医療学会)
(参考)L6細胞による霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK)のGLUT4膜移行シグナル経路の解析(日本補完代替医療学会)
「病気は突然やってくる」ことから予防医学へ発想を転換。またPPK(ピンピンコロリ)で最後まで病まずで元気に生きる。そのためにも機能性素材を上手に活用して「決して寝たきりにならないように頑張りましょう」と先生は締めくくりました。
(文: 松本 秀美)
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