特別レポート 2014新年特別講演 『免疫と健康~QOL向上への機能性素材の役割について』 第一回

 強い寒気団の迫る1月12日(日)、茨城県大洗町の大洗シーサイドホテルにて、NPO法人機能性素材研究会より6名の先生方を講師としてお迎えし、『免疫と健康~QOL向上への機能性素材の役割について』と題して、新春恒例の新年特別講演会が行われました。ホテル名の通り、窓からは打ち寄せる太平洋の波が見える会場で、満員のお客様をお迎えして、盛大に行われました。各講師の先生方による得意分野のお話に、多くの方が満足されて会場を後にしていました。

 今回の講演内容については当会の活動報告として、全三回にわたり特別レポートとしてご報告させていただきます。

 

特別レポート 2014新年特別講演

『免疫と健康~QOL向上への機能性素材の役割について』

 

第一回 萩原優先生、根津良幸先生

第二回 西川正純先生、林修先生

第三回 柳川忠二先生、野村喜重郎先生

 

 

萩原 優 先生

NPO法人 機能性素材研究会 理事長 イーハトーヴクリニック医院長

萩原優 先生

 

「QOLへの欲求」

 

 身体は全てつながっています。従って、免疫状態、ホルモンバランス、神経系の状態、腸内環境の状態、感染状態等によりQOLが変わってきます。
それではなぜQOLを維持し高めようとするのかと言えば、幸福に生きたいという欲求が根底にあるからです。

 

「ドクターハピネス、エド・ディナー博士の五つの質問」

 

 イリノイ大学心理学教授でドクターハピネスの異名を持つ、エド・ディナー博士は人生の満足度を量る指標として、5つの質問に対して1~7点で採点し合計 することを考えました。35点満点で30点以上は人生満足度が高いと言われます。結果、日本人平均は18~22点、アメリカ人の平均は23~26点でし た。巷間、言われているように日本人は自分に厳しい見方をしていることが確認されました。言い換えれば、アメリカ人よりも現状に満足していない人が日本に は多いということでした。

 

「国別幸福度ランキング」

 

 国連が2013年に発表した国別幸福度ランキングでは、日本は43位でした。極端に低いわけではありませんが、やはり自らを幸福とは感じていない日本人 が多くいると推測される結果です。世界的に見て、恵まれた状態にあると言われている日本でも、その幸福感を実感できないのはどうしてでしょうか?
今の状態にどれだけ満足できるかが、幸福な人生と感じられるかどうかの分かれ道のようです。

「バイロン・ケイティの教え」

 

 現実と争うと必ずあなたは負けます。自分の苦しみを終わらせることで、今の状態、現実がありのままにどんな瞬間でもやさしいとのことです。

 

「QOLを高めるためにできることは」

萩原優 先生

 

 周りの環境、自分自身の心と身体を100%受け入れることが大切です。
今が自分自身にとって最良の状態であると感じることです。その度合いが高いほどQOLも高くなります。そして、そこに身体バランスを考慮した栄養・運動・睡眠の三大原則と機能性食品も重要なポイントになります。

 

根津 良幸 先生

川崎幸病院 薬剤師

根津良幸 先生

 

「排尿バランスによるQOL低下の対策を」

 

 病院勤務の薬剤師として、日常の勤務から感じることとして、QOLについて、また頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿失禁、残尿感等の排尿バランスからのQOL低下への対策に的を絞っての講演でした。

 

 病院勤務から通院患者より入院患者のQOL低下が著しく、それは免疫低下からきているようで、長期入院は避けたいものと言える。また排尿バランス障害か らQOLの低下が引き金となり生活習慣病を重症化させることも多い。排尿バランス治療として薬剤も沢山あるが、効き目が余りない状態からも機能性素材への 期待が高まっている。予防できる健康機能性素材として、ボタンボウフウ(長命草)、ノコギリヤシ、ペポカボチャが紹介されました。

根津良幸 先生

 

 ボタンボウフウのイソサミジンは膀胱と前立腺の両方の過剰収縮抑制に効果があります。イソサミジンとノコギリヤシ、イソサミジンとペポカボチャの相乗効果も示されて、3種混合の機能性食品「リフレプラス」に対する期待が示されました。

 

 

(文:滝川 彰)

会場となった大洗シーサイドホテル
会場となった大洗シーサイドホテル
会場内の様子
会場内の様子

※ QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは

 

クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。
またQOLには国家の発展、個人の人権・自由が保障されている度合い、居住の快適さとの関連性も指摘される。


-医療上の概念-
QOL に対する取り組みは医療の歴史とともに発展してきた。医療は人を見るものであり医学は病気を見るものだとする考え方があったが、医療も科学的側面が強くなり、「病気は治ったが患者は死んだ」という状態が問題となった。
現状、長期療養を要する疾患、ならびに消耗の激しい疾患や進行性の疾患では、いたずらな延命治療、患者への侵襲が激しい治療を継続することによって、患者が自らの理想とする生き方、もしくは社会的にみて「人間らしい生活」と考える生活が実現できないことが自覚された。このような状況を「QOL (生活の質)が低下する」と呼んでいる。
これに対して、患者が自身の尊厳をより保ち得る生活の実現を目的とした援助が重要であるという考え方が生じたのである。これを「QOL(生活の質)を維持する、向上させる」などという。


(ウィキペディア より引用)

特別レポート 2014新年特別講演

『免疫と健康~QOL向上への機能性素材の役割について』

 

第一回 萩原優先生、根津良幸先生

第二回 西川正純先生、林修先生

第三回 柳川忠二先生、野村喜重郎先生