去る12月8日(日)、東京都江戸川区の北小岩コミュ二ティ会館に、NPO法人機能性素材研究会より宮城大学食産業学部教 授の西川正純先生をお迎えして、「コンドロイチンの健康への役割」についてと題して講演会が行われました。学生相手に磨かれた話術の巧みさに、楽しく学ぶ ことが出来ました。
年配の女性は、痛みを抱えています
統計グラフを示しながら、関節症の患者数は年々増えており、女性の数が圧倒的に多いことが示されました。骨粗しょう症も高齢の女性がほとんどで、転倒時の骨折によるQOLの低下が心配されています。
コンドロイチンはベストセラー商品です
サメのヒレ軟骨から作られる、コンドロイチン硫酸は数多くのブーム食品とは一線を画して、ずっと使い続けられている数少ない機能性素材です。
薬用のコンドロイチンに小さなタンパク質(ペプチド)の着いた食用コンドロイチン硫酸は、関節痛の改善に効果があり、痛風を改善し、不可能と言われていた脳神経再生の働きが、確認されてきています。素晴らしい素材であることが丁寧に説明されました。
コンドロイチン硫酸は、軟骨破壊を抑制する!
コンドロイチン硫酸は関節軟骨にその原料補給をすると共に、炎症時には軟骨細胞、滑膜細胞に作用して軟骨破壊を抑制することが、グラフのデータを使って説明されました。骨の弱体化を阻止してくれます。
アメリカの臨床試験で、薬を上回るデータが示された!
アメリカNIHが実施したGAIT(グルコサミン、コンドロイチン硫酸の関節炎に対する臨床介入試験)では、1,583名を対象に6ヶ月間の臨床試験を行いました。
その結果、薬剤のセレコキシブは全患者で効いていますが、中程度以上ではグルコサミン+コンドロイチン硫酸のグループの改善数が上回っています。
この結果、コンドロイチン硫酸とグルコサミンの併用は、身体に相乗的に働きかけて、膝痛・腰痛などの関節痛を改善することが確認されています。
コーヒーブレイクが楽しい
講演にプラスして、先生はコーヒーブレイクと銘打って、楽しい話をして下さいます。本日もお得意の血液型の話と、スポーツにおいての赤いユニフォームと青いユニフォームの関係の話をされました。
これらの話は何度聞いても面白いものですので、是非西川先生の講演会で直にお聞き下さい。会場でお待ちしています。
(文: 滝川 彰)
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