去る11月24日(日)、北海道札幌市の道民活動センターかでる2.7にて、NPO法人機能性素材研究会より 薬剤師 根津良幸先生をお招きし「機能性素材の免疫と健康について」と題して講演会が開催されました。先生は現在、手術担当薬剤師として医療に携わっています。
日本人の死亡原因と推移
80年代以降 死亡原因第一位は悪性新生物(がん)で、以来がん治療研究は進んでいる半面、死亡者が減っていないのが現状です。また第二位から第四位の冠動脈疾患、脳血管疾患、肺炎などは気温との関係が強く、気温の低くなる12月から2月の間が最も多くなり、これからの季節は注意が必要とのことでした。
日本も統合医療の考え方で今動いている
統合医療とは・・近代西洋医学(薬剤・手術などの対処療法)と補完・代替医療(機能性素材・心身医療などの根治療)を合わせ、人が本来持っている自然治癒力=免疫力=を高め、病気の根源から治療を行うものです。
では、なぜ今統合医療なのか? ひとつに現代医学における薬物療法の副作用の問題があります。薬の副作用のデータは薬剤1種に対してで、服用薬剤2種に対しての反応データしかなく、3種 以上に対してはどう反応が出るのか病院の先生もわからないのが現状です。2001年厚生労働省の調べでは、医薬品の副作用報告26,545件のうち 4.6%にあたる1,239人が副作用により亡くなったと報告されています。近代医学だけでは不十分な部分を補うのが統合医療であり、その中の一つが機能 性素材を利用した免疫療法とのことです。
自然治癒力を賦活できるのが機能性素材
薬剤では自然治癒力を高めることはできません。本来自己の持っている力を賦活する機能性素材は貴重な存在となっています。自分に合った機能性素材を上手に利用する事が大切とのことです。
まとめ
免疫を高め体調を維持するために、日々どのように体を動かし食事をするか、また薬に対しては専門の先生に聞いたり、自分でも調べる事も大切だと改めて考えさせられる講演内容でした。
(文:鈴木 弘美)
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